岡山大学理学部化学科では、毎年7月初旬に、「3年次への編入学試験」を実施しています。募集人員は5名です。募集の詳細は、最新の募集要項をご覧ください。
編入学試験(入学者選抜)は、募集要項にあるように、面接試験(口述試験を含む)により選考を行います。面接試験(口述試験を含む)では、化学及び英語に関する基礎知識を問うとともに、勉学意欲,学習能力及び適性を総合的に評価します。
なお、岡山大学理学部化学科では、2年次の第2学期(本学は4学期制を採用)の7月段階で、必修科目として以下の講義が行われていますので(シラバスに記載)、その内容を十分に理解しており、3年次からの講義に適応できることが重要になります。また、第3学期と第4学期の講義の進行状況についてもシラバスで確認することが可能です。
教科書は「マッカーリサイモン 物理化学 分子論的アプローチ上」を用いている。量子化学Iでは量子論の基礎事項をカバーする。具体的に教科書の章としては、量子論の夜明け(第1章)/古典的波動力学(第2章)/シュレディンガー方程式と箱の中の粒子(第3章)/量子力学の仮説と一般原理/調和振動子と剛体回転子:二つの分光学モデル(第5章)。
教科書は「マッカーリサイモン 物理化学 分子論的アプローチ下」を用いている。物理化学Iでは熱力学の基礎をカバーする.具体的に教科書の章としては、熱力学第一法則(第19章)/エントロピーと熱力学第二法則(第20章)/エントロピーと熱力学第三法則(第21章)/ヘルムホルツエネルギーとギブズエネルギー(第22章)。
教科書は「シュライバーアトキンス 無機化学(上)」を用いている。無機化学Iでは物質の構造と化学結合の基礎をカバーする。具体的に教科書の章としては、原子構造(第1章)/分子構造と結合(第2章)/単純な固体の構造(第3章)。
教科書は「基礎からの分析化学、熊丸尚宏 [ほか] 編著、板橋英之 [ほか] 著(朝倉書店)」を用いている。分析化学Iでは酸塩基平衡、錯形成平衡、沈殿生成平衡、容量分析を、分析化学Ⅱでは酸化還元平衡、溶媒抽出、反応速度の測定に基づく分析法について学ぶ。これらの内容に関する理論的な計算ができることが必要である。
教科書は「ボルハルト・ショアー 現代有機化学(第8版)上巻」を用いている。具体的に教科書の章としては、有機分子の構造と結合(第1章)/構造と反応性(第2章)/アルカンの反応(第3章)/シクロアルカン(第4章)/立体異性体(第5章)/ハロアルカンの性質と反応(第6章)/ハロアルカンの反応(第7章)/ヒドロキシ官能基:アルコール(第8章)/アルコールの反応とエーテルの化学(第9章)/アルケン:IR分光法と質量分析法(第11章)/第10章は範囲外。有機化合物の構造と物理的性質、酸塩基反応、ラジカル反応、ハロアルカンやアルコールの反応などについて理解できることが必要である。
英語は、大学における化学を学ぶために必要な外国語であるため、2年次の2学期において大学初級レベルの化学の教科書を英語で読める能力が期待されている。